整理収納アドバイザー 源馬裕子
しかし、子供部屋に机を用意しても、1年生からそこで勉強する子供は少ないというのをご存知ですか?
せっかく用意した学習机なのにと、がっかりする保護者の方も多いかもしれません。
それでも、子供にとって大きな自分の持ち物です。
与えられて嬉しい!大事にしたい!という気持ちを忘れずにいてほしい。
そんな想いを持つ親御さんへのアドバイスです。
学習机の整理収納のポイントは?
勉強の道具は机まわりにしまい、次の日の学校の準備をそこでする。
という習慣をお子さんにつけるようにしましょう。
私の子供は小学校高学年になるまで、子供部屋や机はほとんど使いませんでした。
しかし、学童保育から帰ってきたら子供部屋に行き、
その日使った道具やプリントを片付け翌日の支度をして、
プリントは3段のワゴン一番下の深い引き出しに教科別に薄い箱型になっているファイルにぽんぽん収納していきました。
このプリントは後で見返すことはほとんどありませんでしたが、年度末に一度にまとめて処分しました。
使っている教科書は机の上の本棚に並べていました。
2年生になる時に、1年の教科書を一番下の深い引き出しにしまいました。
それを1年後、つまり3年生になる時に1年の教科書を処分しました。
親のサポートで一度このような仕組みをつくってあげると、その次からは一声かけるだけで、年度末に自分たちで楽しみながら整理していたように思います。
これらのことは、その後の生活の中で、「いる、いらない」をわけるという判断に少なからず影響を与えたような気がします。
また、物事の段取り力がついたのではないかと思っています。
親として、自分で簡単にできる整理収納の仕組みを作ってあげることが大切なように思います。
追伸
この前1人の子の引き出しを見せてもらいました。
かつては浅い引き出しの中には文房具も入っていたと思うのですが、自宅外に出てしまった大学生なので、すでになくなっていました。
メモ帳やシール、ハガキなどが浅い引き出しに、中段の引き出しには、かさのある装飾品みたいなものなどが入れてあります。
それらの引き出しに関しては、こんなふうに使ったら、と最初に教えて以来ほとんど口出しした記憶はありませんが、分類ごと箱にわけたりして、上手に入れてあるようでした。
勉強に関するもの以外は机の上に出しておかない、という基準が明確だったので、引き出しの中には、多少系統のちがうものありましたが、それほどしっかりわける必要性や問題も感じずに子供は成長してくれました。
整理収納は十人十色でいいと思います。
このページをご覧いただいている方も、力まずに自然体で片付けできる環境が整えられるといいですね。
お部屋の片付け、整理収納でお困りの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。